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発明をブラッシュアップする5つのポイント

以下の5つのポイントに着目して、今一度、自分の発明アイデアを見直してみてください。
この5つのポイントは、特許出願する場合、いずれも特許明細書に反映される事柄です。したがって、この5つのポイントが明確になっていると、より優れた特許明細書になります。優れた特許明細書は、優れた権利に繋がります。また、発明者がこの5つをしっかりと把握できていると、特許相談の際、発明アイデアの説明が容易になります。

1.従来技術は何ですか?

従来技術とは、あなたが発明した技術分野の今現在の技術です。すなわち、あなたが発明するまでは、これが世の中で一般的と思われていた技術です。例えば、断面が丸い鉛筆しか世の中に出回っていなかった時代に、丸とは異なる断面の鉛筆を考えた場合、従来技術の鉛筆は、断面が丸い鉛筆ということになります。

2.従来技術の問題点は何ですか?

従来技術には何か問題があったはずです。そもそも従来技術に何らかの問題があって不便であったため、あなたが発明アイデアを思いついたのではないですか?あなたが発明アイデアを思いついたきっかけを思い出すとよいかもしれません。先ほどの鉛筆の話でいえば、丸い鉛筆では転がってしまうことがあり、自分の置いた位置と異なる位置に転がって移動してしまうので不便ということが問題点になります。机の上に置いた鉛筆が転がって机から落ちると芯が割れたりして不便ですよね。

3.あなたの発明アイデアとの違いは何ですか?

従来技術の問題点と大いに関係があるのですが、その問題点を解決したのがあなたの発明アイデアですよね。当然、従来技術の製品と違いがあるはずです。その違いを見つけてください。先ほどの鉛筆の話でいえば、例えば、断面が六角形の鉛筆となります。この発明者は、日頃、鉛筆が転がって芯が割れて不便な思いをしていたので、鉛筆が転がらないように断面が六角形の鉛筆を考えたということです。

4.あなたの発明アイデアの効果は何ですか?

3.であなたが考えた発明アイデアと従来技術の違いはどんな効果を生んでいますかということです。あなたの考えた発明アイデアと従来技術の製品には、構成、動作、機能などにおいて何らかの違いがあるはずです。その違いにより、従来技術とは異なる効果が生じているはずです。それを考えてください。といっても、通常は、2.で述べた従来技術の問題点の裏返しになります。例えば、先ほどの鉛筆の話でいえば、転がりにくくなったということです。置いたときの安定性がよくなったと言い換えてもよいかもしれません。

5.異なるパターンやバリエーションはありますか?

あなたの考えた発明アイデアは1つのパターンしかないですか?他のパターン、バリエーションはないですか?通常、従来技術の問題点を解決する発明アイデアは、細かい構成や動作を考えれば、いくつかのパターンが考えられると思います。例えば、あなたが図面に発明アイデアを起こしたり、試作品などを作ったりした場合、いくつかの発明アイデアを起こしたり、試作品などを作ったりしたのではないでしょうか?その中で、最もよい発明アイデアだけを残して、他の少し劣る発明アイデアは捨てていないですか?発明アイデアとして成立するには、当然、4.で述べた効果を残していないといけませんが、逆に言えば、4.で述べた効果を残していれば、少し機能が劣る発明アイデアでもいいのです。

例えば、先ほどの鉛筆の話でいえば、発明品は断面が六角形の鉛筆と言いましたが、断面が三角形ではダメですか?また、断面が四角形ではダメですか?転がりにくくなるという観点で見れば、断面が三角形や四角形の鉛筆も発明アイデアの異なるパターンとして追加したほうがよさそうですよね。勿論、断面が三角形や四角形の鉛筆では、断面が六角形の鉛筆に比べて持ちにくい、手になじみにくいという問題がありますが…。この点、断面が六角形の鉛筆は、断面が三角形や四角形の鉛筆よりも、持ちやすいという効果もあるので、その意味で、ベストな発明アイデアとも言えます。
また、この発明品の鉛筆は断面が六角形の鉛筆、つまり文字や絵を書くことができるという機能を有する筆記具です。しかしながら、文字や絵を書く機能を有する筆記具は、鉛筆に限定されません。例えば、この発明アイデアをボールペン、サインペンなど他の筆記用具に適用してもよいかもしれません。
このように、転がりにくいという発明アイデアの本質的な効果を有していれば、筆記具全体に発明を広げた方がよいでしょう。
このように発明のポイントを掘り下げて広い概念で特許を取得していくということもとても重要です。

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